当社グループの2025年4月期の業績予想に関して、2025年3月13日に「業績予想の修正に関するお知らせ」の公表を実施しましたが、その後、期末決算処理の過程で製品と原材料の評価損を計上することになったこと、2025年4月末の為替レートでの為替換算を実施したことで為替差損を営業外費用として計上したことが、今回の業績予想の修正に関する大きな要因です。
営業利益については、前回発表予想で769百万円の損失を見込んでおりましたが、今回の修正予想で1,156百万円の損失に下方修正いたします。
要因としましては、製品と原材料の評価損を原価に計上したことにより、原価が一時的に上昇し、営業利益の減少を招いたことであります。
製品の評価損については、約350百万円が損失として原価に計上されます。
欧州における消化器内視鏡以外の心臓血管/耳鼻咽喉科分野への拡販用製品が対象となっております。
製品製造後、拡販活動に動いたものの、市場立上げにはまだ時間を要すと判断し、消化器内視鏡分野への営業リソースの集中を実行したことから、製品在庫として滞留しており消費期限までの販売可能性を再評価し損失として計上いたしました。
原材料の評価損については、約218百万円が損失として原価に計上されます。
こちらは主に製品の原材料となるペプチドパウダーであり、ペプチド原材料のセカンドサプライヤーから仕入れたものが対象となっております。
ペプチドパウダーに有効期限はないものの、仕入れからの経過年数、当該サプライヤーからの品質保証の担保に時間を要すること等を検討、再評価を実施した結果、損失として計上することといたしました。
また経常利益以下に関しましては、前回発表予想において見込んでいた為替レートから更に円高に進み(1ドル154.43円→142.57円)、為替差損が増加した影響から、業績予想を下方修正いたします。
為替換算により大きく変動する可能性のある「子会社貸付金(24百万ユーロ+28百万米ドル)の評価」等の為替差損の集計を進めた結果、1,128百万円(前回発表予想649百万円)の損失となったため、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益を再度修正予想いたしました。
今回の修正原因は2025年4月期に限定して生じた一時的要因となるため、2026年4月期の通期業績予想や中期経営計画への影響はございません。