- 【業種】
- 情報・通信業
- 【市場】
- グロース(内国株式)
- 【決算期】
- 12月
- 【会社設立】
- 【上場】
- 2024.12
- 【直近決算日】
- 2025-05-14(1Q)
- 【決算予定日】
- 2025-08-14 (15:30)
- 【時価総額】
- 1366億3100万円
- 【PBR】
- 6.73倍
- 【配当利回り(予)】
- 0%
主力事業は、小型SAR衛星「StriX」を開発し、地表観測データを提供することで、官需を中心とした多様なニーズに応えることにある。
「StriX」は、その小型化と低コスト化を実現し、全天候下の高頻度観測を可能とすることで、他の衛星事業者と差別化された価値を提供する。
さらに、データ解析ソリューションを通じて、地盤の変動や洪水被害の分析など、高度な専門知識が必要とされる業務を支援し、従来はアクセスしにくかったSARデータの活用を促進している。
これにより、同社は持続可能な開発と環境管理に寄与する新たなインフラの創出を目指している。
年度 | タイプ | 日付 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
---|---|---|---|---|---|---|
今期 | 新規 | 2025-02-14 | 2,321 | -4,524 | -1,473 | -1,482 |
2【沿革】
当社創業者の新井元行と、ImPACTプログラム(注1)でマネージャーとして防災性能向上を目的とした小型SAR衛星(注2)開発を進めていた白坂成功(現当社顧問、慶應義塾大学大学院教授)(注3)は、ImPACTプログラムの技術成果を社会実装し、「この世代で、人類の経済活動を、地球環境と資源を考慮した持続可能なものにする」ため当社を創立しました。衛星コンステレーション(注4)により全球の環境・経済活動を可視化し、解析できるアナリティクスプラットフォームの構築と、持続可能な社会・経済活動を阻害する恐れのあるリスクを特定・評価し、専門性を持つパートナーとともにソリューションの開発・実装を行っております。ImPACTプログラムの基礎技術と多様なビジネス経験のあるメンバーがこのビジョンの下に集い、事業を進めて参りました。
年月 |
概要 |
2018年2月 |
東京都千代田区に株式会社Synspective(資本金5,000千円)を設立 |
2018年4月 |
東京都中央区に本社移転 |
2018年9月 |
マーケティング拠点としてシンガポールに連結在外子会社Synspective SG Pte. Ltd.を設立 |
2018年9月 |
取締役会を設置 |
2019年4月 |
JAXA J-SPARCプログラム(注5)に参画 |
2019年10月 |
東京都江東区に本社移転 |
2020年9月 |
SAR衛星データを用いたクラウドベースサービス「地盤変動モニタリング(Land Displacement Monitoring)」をリリース |
2020年12月 |
小型SAR衛星の実証初号機の打上に成功 |
2021年2月 |
実証初号機の初画像データ取得に成功、小型SAR衛星画像の取得成功は民間で日本初 |
2021年5月 |
宇宙セクターにおけるITセキュリティアライアンス「Space ISAC」(注6)に加入 |
2021年10月 |
経済産業省のスタートアップ支援プログラム「J-Startup」企業に選定 |
2022年1月 |
新設分割により連結子会社 株式会社Synspective Japanを設立、衛星運用を担う |
2022年4月 |
内閣府「小型SAR衛星コンステレーションの利用拡大に向けた実証」の採択事業者に決定 |
2023年10月 |
経済産業省のインパクトスタートアップ育成支援プログラム「J-Startup Impact」に選定 |
2023年10月 |
令和4年度経済産業省「中小企業イノベーション創出推進事業」に採択 |
2024年7月 |
自社小型SAR衛星のStriXシリーズにより、日本最高分解能である25cmのSAR画像取得に成功 |
2024年9月 |
量産工場であるヤマトテクノロジーセンター(神奈川県大和市)が稼働開始(注7) |
2024年11月 |
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙戦略基金「商業衛星コンステレーション構築加速化」に採択 |
2024年12月 |
東京証券取引所グロース市場に株式を上場 |
2025年2月 |
北米・ラテンアメリカにおける事業拡大のため、米国に持株会社Synspective USA HD, Inc.(当社100%子会社)および事業会社Synspective USA, Inc.(Synspective USA HD, Inc.の100%子会社)を設立 |
(注)1.内閣府が所管するハイリスク・ハイインパクトの技術開発を目的とした「革新的研究開発推進プログラム」。このうち、当社技術の基礎となるSARシステムは、2015~2018年度で実施された「オンデマンド即時観測が可能な小型合成開口レーダ衛星システム」の技術成果。
2.SyntheticApertureRadar(SAR)は日本語では「合成開口レーダ」と呼ばれる。SAR衛星はマイクロ波を使って地表面を観測する衛星で、従来のSAR衛星は重量が1,000kgを超えるものであったが、100-500kg程度に小型化したものを小型SAR衛星と呼ぶ。
3.当社の共同創業者である白坂成功氏は創業以来取締役を務めていたが、内閣府宇宙政策委員会基本政策部会の部会長就任にあたり2022年3月24日付で取締役を退任。以降当社顧問として、宇宙政策及び宇宙関連技術のアドバイスを行う。
4.複数の人工衛星を連携させて一体的に運用するシステム。互いに通信範囲が重ならないよう軌道に投入することで世界全域を高頻度で撮像する。constellationとは「星座」の意味。
5.「宇宙イノベーションパートナーシップ」(J-SPARC:JAXASpaceInnovationthroughPartnershipandCo-creation)。民間事業者等とJAXA間でパートナーシップを結び、共同で新たな発想の宇宙関連事業の創出を目指す研究開発プログラム。
6.米国SpaceISAC(SpaceInformationSharingandAnalysisCenter)は、公共および民間の宇宙分野のあらゆる脅威に対するセキュリティ情報源センター。このセンターでは、宇宙分野における、セキュリティ、脅威に関するデータ、事実やそれらの分析を得るための包括的な単一の情報源を有しており、宇宙資産を保護するための対応策、緩和策、回復策を支援するための分析とリソースを提供している。
7.ヤマトテクノロジーセンターは2024年9月から順次稼働を開始しており、2024年11月に設備が完成した。