6223 西部技研 企業サイト   Yahooファイナンス 日経新聞 株探 四季報 

基本データ
【業種】
機械

【市場】
スタンダード(内国株式)

【決算期】

【会社設立】

【上場】

【直近決算日】
2025-05-09(1Q)

【決算予定日】
2025-08-08 (15:30)


【時価総額】
319億6000万円

【PBR】
1.11倍

【配当利回り(予)】
4.49%

企業概要
この企業グループは、空調事業を中心にデシカント除湿機やVOC濃縮装置、全熱交換器の製造・販売を行う。
特にデシカント除湿機は、シリカゲルやゼオライトなどの吸着材を用い、効率的な除湿を実現する技術に基づいており、食品・製薬工場やリチウムイオン電池の製造工程などで高い需要がある。
また、VOC濃縮装置は、揮発性有機化合物を効率よく処理し、省エネルギー性を兼ね備えた環境保全装置として認識されている。
ほかにも、さまざまな産業におけるエネルギーの再利用を目指した全熱交換器など、多岐にわたる製品を取り揃え、設計から据付・保守に至るまで包括的なサービス体制を構築している。

業績修正履歴
年度タイプ日付売上高営業利益経常利益純利益
2023-12新規2024-02-1433,4174,4344,5773,660
今期新規2025-02-1434,6323,5523,6303,111
2025年03月27日更新

2【沿革】

当社の創業者である隈利實は、1951年より九州大学工学部に研究助手として勤務しておりました。実験や論文作成の実験室から脱却して実際に世に役立つ製品の開発を行いたいと考え、大学勤務の傍ら、企業からの研究を受託するようになりました。1962年に福岡県福岡市において企業からの研究受託を目的とし、当社の前身である隈研究所を創業いたしました。

その後、1965年に「株式会社西部技術研究所(現株式会社西部技研)」を設立いたしました。

株式会社西部技術研究所設立以後の企業集団に係る経緯は、次のとおりであります。

年月

概要

1965年7月

㈱西部技術研究所(当社)を設立。

1972年4月

㈱西部技研に商号変更。

1974年3月

コルゲーション(注1)の製法及び連続成形機(注2)完成により全熱交換器を商品化。

1979年4月

福岡県粕屋郡篠栗町に本社・工場を建設。

1981年4月

吸湿性を有するアルミシートを使用した全熱交換器「HI-PANEX」の商品化。

1984年4月

活性シリカハニカム除湿ローター「SSCR」の商品化。

1985年11月

スウェーデン(スパンガ)のDST Sorptionsteknik ABと業務提携開始。

1986年9月

超低露点シリカゲル・ゼオライトハイブリッド除湿ローター「SZCR」(注3)の商品化。

1988年1月

疎水性ゼオライト(注4)を用いた溶剤濃縮ローター「UZCR」の商品化。

1993年10月

スウェーデンのDST社の全株式を取得し、Seibu Giken DST ABに商号変更(100.0%所有、連結子会社)。

1995年10月

福岡県粕屋郡古賀町(現古賀市)に本社を移転し、工場を建設。

2001年7月

アメリカ(メリーランド州)にSeibu Giken America, Inc.を設立(100.0%所有、連結子会社)。

2002年2月

マイクロガスタービン排熱駆動型新デシカント空調機「E-SAVE」(注5)の商品化、本格販売を開始。

2002年2月

標準除湿機ドライセーブ「New-SGP」の商品化。

2003年1月

福岡県古賀市に第二工場を建設。

2004年11月

福岡県古賀市に第三工場を建設。

2005年9月

中国 上海に駐在員事務所を開設。

2007年1月

中国(江蘇省常熟市)に西部技研環保節能設備(常熟)有限公司を設立(100.0%所有、連結子会社)。

2009年2月

中国(江蘇省常熟市)に迪思特空气処理設備(常熟)有限公司を設立(100.0%間接所有、連結子会社)。

2010年2月

中国(江蘇省常熟市)に西部技研環保節能設備(常熟)有限公司自社工場を建設。

2012年4月

アメリカ(ペンシルバニア州)にSeibu Giken DST America, Inc.を設立(100.0%間接所有、連結子会社)。

2012年11月

特殊ガラス繊維(注6)を用いた除湿ローター「D-MAX」の商品化。

2013年7月

ポーランド(グディニャ)にSeibu Giken DST Poland SP. ZO.O.を設立(100.0%間接所有、連結子会社)。

2014年7月

福岡県古賀市に㈱西部技研DRエンジニアリングを設立(100.0%所有、連結子会社)。

2016年11月

高性能VOC濃縮ローター「V-MAX」の商品化。

2017年7月

タイ(バンコク)に駐在員事務所を開設。

2017年11月

ケニア(ナイロビ)にSeibu Giken DST East Africaを設立(100.0%間接所有、連結子会社)。

2018年1月

福岡県古賀市に西部技研イノベーションセンターを建設。

2018年5月

本社社屋内に企業内保育所として、はにかむ保育園を開園。

2018年11月

神奈川県高座郡寒川町に湘南事業所を開設。

2018年12月

室内CO2除去装置「SMART-SAVE」の商品化。

2019年9月

大韓民国(京畿道華城市)にSeibu Giken Korea Co., Ltd.を設立(100.0%所有、連結子会社)。

2020年4月

福岡県宗像市に宗像工場を建設。

2022年1月

ISO9001認証取得。

2023年10月

東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場。

2024年10月

アメリカ(ジョージア州)にKUMYOUNG ENG CO., LTD.との合弁会社Seibu Giken & Kumyoung Environment, Inc.を設立(80.0%所有、連結子会社)。

注1:フラットなペーパー状の基材をギアー成形機等により波状加工する技術

注2:コルゲーション成形を連続して行う成形機

注3:-40°C露点以下のような超低湿空気に除湿することが可能なシリカゲルとゼオライトの2つの吸着材を合成

・含侵したハイブリッド除湿ローター

注4:水分を吸着し難く、揮発性有機化合物を選択的に吸着する合成ゼオライト

注5:ガスタービンエンジンを搭載した小型発電機の排熱を利用したデシカント除湿機

注6:ローターにした際に高性能な除湿性能と強度を示すように直径と長さを調整した安全なガラス繊維