売上高につきましては、当社グループで初めて200億円を突破し、当初の目標を達成できる見通しとなりました。利益面につきましては、人件費の上昇や原材料費の高騰などで、営業利益は目標を下回る見通しとなりましたが、円安ドル高等の影響で為替差益が発生したことや連結子会社で漁獲共済保険の受取金が発生したことなどで営業外収益の金額が膨らみ、経常利益が当初予想を上回る見通しとなりました。それに伴い、親会社株主に帰属する当期純利益も当初予想を上回る見通しとなりました。

1.売上高の修正理由トラスト社は期中での株式取得となるため、トラスト社の2024年４月から12月までの９か月間の売上を2025年３月期の連結業績に取り込みます。なお、2025年１月から３月までがトラスト社の最繁忙期間ですが、当社の連結決算上は2026年３月期への取り込みとなります。2026年３月期以降はトラスト社の１年分の売上を当社連結業績に取り込みます。2.営業利益・経常利益・当期純利益について修正を行わない理由トラスト社の株式取得によって、売上高同様に同社の2024年４月から12月までの９か月間の各段階利益を2025年３月期の連結業績に取り込みますが、一方でのれんの償却費に加え、初年度のみ株式取得にかかる仲介会社への手数料が発生するため、各段階利益は相殺され、2025年３月期の連結業績予想修正は行っておりません。2026年３月期以降はトラスト社の１年分の段階利益を当社連結業績に取り込みます。

当社では、株主の皆様の日頃からのご支援に感謝するとともに、当社株式への投資魅力を高め、より多くの方々に当社株式を保有していただくことを目的として株主優待制度を実施してまいりました。しかしながら、このたび株主平等の原則という観点から、2025年３月期より株主優待制度を廃止し、全ての株主様に対し配当による直接的な利益還元の増額に努めさせていただきます。2025年３月期の配当につきましては、当初（2024年５月15日付「2024年３月期決算短信」にて公表）の期末配当予想を未定から修正し、１株あたり10円の期末配当の実施予定といたします。この結果、実質的に株主優待制度廃止分と同額以上の配当を実施することとなり、2025年3月期の配当性向は18.6％、DOE（株主資本配当率）は2.6%となる見通しです。なお、今後につきましても、内部留保の充実を図りつつ、各事業年度の経営成績及び財政状態を総合的に勘案しながら株主の皆様への利益還元を検討していく方針であります。ご参考までに2024年5月20日付「中期経営計画の策定に関するお知らせ」にて公表いたしました株主還元方針を添付します。