当社は、中長期的な観点による事業拡大及び企業成長によって株主の皆様のご期待にお応えしていくことを重視しており、そのための内部留保の充実が肝要であると考えております。一方で、株主の皆様への利益還元を継続的に実施していくことも重要であると認識しております。その中で、2024年５月よりスタートいたしました中期経営計画『SiLKVISION2027』においては、売上・利益の成長を鑑みつつ、「成長投資」「株主還元」「健全な財務体質の維持」の３つのバランスを考慮しながら、余剰資本や財務余力に応じた配当または自己株式取得等の株主還元を積極的に実行していくことを計画しております。上記計画に基づき、2025年４月期の期末配当予想につきましては、前期実績から１株当たり3.0円増配し、１株につき30.0円とさせて頂くことといたしました。

2024年２月１日に公表しました業績予想に対し、売上高につきましては、販売価格の値上げ等もあり、婦人靴、紳士靴、ゴム・スニーカー・その他の全てにおいて苦戦したことにより予想を下回りました。但し、利益面につきましては、円安進行により為替（円安）等のマイナス要因もありましたが、販売価格の値上げにより、総利益率の確保が出来たこと、又、販売費及び一般管理費の削減により営業利益は予想を上回りました。経常利益、中間純利益においても営業利益の増加要因に加え、投資事業組合運用益21百万円の計上等により、予想を上回る修正をいたしました。尚、通期の業績予想につきましては、変更ございません。

当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして認識しており、併せて、業績動向及び財政状態等も考慮しつつ、総合的に判断することを基本方針としております。この方針に鑑み、業績動向及び財政状態等を総合的に判断した結果、2024年12月期第２四半期末の１株当たりの配当予想を従来の53円から２円増配した55円としました。又、2024年12月期末の１株当たりの配当予想につきましては、従来の53円から４円増配した57円とし、年間配当予想を106円から112円に修正いたしました。

中間連結会計期間の売上高は、製造ソリューションセグメントを中心に予想を上回る見通しとなりました。一方、第2四半期連結会計期間で不採算案件が2件発生したことから、売上総利益は計画を約2億円下回りました。加えて、新規案件獲得に向けた技術者の提案活動工数の増加、ならびにソフトウェア製品のアドオン開発サービスの計画比減に伴う技術者の非有償稼働工数の増加により、販売費及び一般管理費が計画比で約5億円増加したことから、すべての段階利益は前回予想を下回る見通しです。通期業績については、売上高は当初の見通しに変化はないものの、2024年4月26日に株式会社ミツエーリンクスを子会社化したことによる効果を踏まえ、表のとおり予想を修正いたします。利益については、コンサルティングサービスやソフトウェア商品を中心に、第2四半期連結会計期間の受注高が16.3%増加し、下期は改善が見込まれることから各段階利益の予想を据え置きます。なお、同社の子会社化による利益への影響は、のれん償却費が生じるため、軽微となる見通しです。

本日公表の「当社による連結子会社（AllegroMicroSystems,Inc.）株式の一部売却及び当該連結子会社の異動並びに連結業績予想の修正（取り下げ）に関するお知らせ」に記載の通り、2025年３月期の連結業績予想を取り下げることといたします。新たな予想値につきましては、算出後に速やかに公表する予定です。